第80章 中島美奈も刑務所に入る

横尾孝人は通話を切ったあと、どうにも怒りが収まらなかった。警察署へ向かう前に、まず中島美奈のところへ寄る。

中島美奈は開発部で慌ただしく働いていた。男が自分から来たと分かると、ぱっと表情が明るくなる。

「どうしたの、孝人。わざわざ来てくれたの?」

声は柔らかく、眉尻には甘い色が滲む。

だが横尾孝人は冷たい顔のまま、挨拶もなく切り込んだ。

「江口里奈が警察に捕まった。向こうの調べで、心理カウンセラーって肩書きが偽りだって出た。学歴も金で買ったものらしい。……おまえ、知ってたのか」

中島美奈の胸がひゅっと縮む。けれど顔には、驚愕だけを貼り付けた。

「え……? そんな、どうして……。...

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